「なんとなく」で大丈夫|美容室のオーダーが苦手な方へ
「いつも同じ感じでお願いします、と言いつつ、本当はちょっと違うんだよな…」「写真を見せたいけど、うまく説明できない」。美容室に通っていて、そんなふうに感じたことはありませんか? 神戸・三宮〜北野エリアのUNBIRTHDAYにも、オーダーが苦手というお声はたくさん届きます。
実は、オーダーが上手に言えなくても全く問題ありません。私たち美容師が伝え方の「引き出し役」になれば、それで十分だからです。この記事では、はじめての方も、通い慣れた方も、次回の来店が少し楽になるヒントをお届けします。
オーダーが難しく感じるのは、あなたのせいではありません
髪型の言葉は、実はとても曖昧です。「軽め」「ふんわり」「ナチュラル」は、人によってイメージする仕上がりがまったく違います。「あごのラインで切って」と言われても、前下がりなのか、ストンと平行なのか、美容師は迷うことがあります。つまり、伝わらないのは言葉の曖昧さが原因で、あなたの説明が下手だからではないのです。
美容師が本当に知りたいのは「髪型」より「暮らし」
意外かもしれませんが、私たちが一番ほしい情報は、細かい長さの指定ではありません。毎朝何分で支度するか、ドライヤーは使うか、仕事や育児でどんな髪型だと助かるか。そうした日常の様子がわかると、「この方に似合って、続けやすい形」が見えてきます。
オーダーが楽になる、3つの伝え方のコツ
ここからは、すぐに使える具体的なコツをご紹介します。全部やる必要はありません。ひとつだけでも、仕上がりの満足度は変わってきます。
コツ1|写真は「好き」と「苦手」の両方を
好きなスタイルの写真は定番ですが、おすすめなのは「これは違うかな」という写真も一緒に見せることです。好きと苦手の両方があると、あなたの好みの輪郭がぐっとはっきりします。保存した写真が数枚あるだけで、会話がスムーズになります。
コツ2|「今困っていること」から話す
「朝、前髪がうまく決まらない」「夕方になると広がる」「結ぶと後ろが浮く」。今の髪の困りごとは、オーダーの何よりのヒントです。髪型の名前がわからなくても、困りごとを教えていただければ、カットの形や量感の調整で解決の道筋を一緒に考えられます。
コツ3|「どこまで変えたいか」を数字で言う
「ちょっとだけ切りたい」の「ちょっと」は、人によって1cmから5cmまでさまざまです。そこで、「指1本分くらい」「肩に触れない長さまで」と、目安をひとつ添えてみてください。切りすぎた、思ったより変わらなかった、というすれ違いが減ります。
カウンセリングで、遠慮せず聞いてほしいこと
オーダーは、伝えて終わりではなく、美容師との会話で形になっていくものです。ここでは、カウンセリングの時間を上手に使うための考え方をお伝えします。
「できる?」「向いてる?」はどんどん聞いてOK
「この髪質でも、あの写真みたいになりますか?」「クセがあるけど大丈夫でしょうか?」といった質問は、私たちにとって大歓迎です。無理なものは無理と、代わりにどうすれば近づけるかを正直にお伝えします。媚びずに、でも優しく。それが私たちの大切にしているスタンスです。
仕上がりの「その後」まで相談しておく
サロンで綺麗にしていただいても、自宅で再現できないと意味がありません。ドライヤーのかけ方、スタイリング剤の量、次のカットの目安まで、その日のうちに聞いておくと安心です。UNBIRTHDAYでは、お客様が自分でも整えられることを大切にしています。
こんなときは、こう伝えてみてください
たとえば「軽くしたい」と思ったときは、「毛先を動きやすくしたい」のか、「広がりを抑えたい」のかを教えてください。同じ「軽く」でも、カットの入れ方が変わります。「印象を変えたい」なら、「やわらかく見せたい」「きれいめに見せたい」など、なりたい雰囲気の言葉を添えていただくと、似合わせのご提案がしやすくなります。
また、「前に失敗したことがある」という経験も、ぜひ教えてください。「短くしすぎて後悔した」「パーマがすぐ取れた」といったお話は、同じことを繰り返さないための大切な手がかりになります。過去の経験を話すのは気が引けるかもしれませんが、私たちにとっては、あなたを知るための一番の近道です。
初めてのサロンで緊張するときの心がまえ
はじめての美容室は、誰でも少し緊張するものです。「うまく話さなきゃ」と構えなくて大丈夫です。わからないことは「わからないです」と、そのままお伝えください。スタッフ一同、お客様のペースに合わせて、ゆっくりお話を伺います。
最初のカウンセリングで、髪のコンディションや過去の施術履歴を確認させていただくことがあります。これは、ダメージや薬剤の相性を見て、その日の髪に合った施術を考えるためです。細かいことを聞かれる場面もありますが、すべてお客様の髪を守るための確認ですので、ご安心ください。
そして、施術の途中でも「ちょっと違うかも」と感じたら、遠慮なくお声がけください。途中で軌道修正できるのは、その場で髪を見ている私たちだからこそできることです。仕上がってから「実は…」と言われるよりも、途中で教えていただけるほうが、私たちも嬉しいのです。
まとめ|言葉にならない気持ちも、ここで受け止めます
美容室のオーダーは、うまく言えなくて当たり前のものです。写真、困りごと、目安の3つがあれば、それだけで十分に伝わります。そして、うまく言えない部分は、私たちが会話の中で一緒に探していきます。
「次の予約までに、髪が少しでも好きになっていたら」。そんな気持ちで、毎日スタイリストが向き合っています。神戸・三宮〜北野エリアのUNBIRTHDAY、SPACIUMで、なんでもない日を、より良くするお手伝いをさせてください。
オーダーに正解はありません。大切なのは、あなたが「こうなったらいいな」と思う気持ちを、少しだけ言葉にしてみることです。それがたとえ「なんか素敵な感じ」というひと言でも、私たちは大切に受け取ります。
髪は毎日触れるものだからこそ、仕上がりの満足度は日々の気分にも直結します。朝、鏡を見て「今日もいい感じ」と思えるだけで、なんでもない一日が少し明るくなります。そのきっかけを一緒につくるのが、私たちの仕事だと考えています。
次にご来店いただくときは、スマートフォンの写真を数枚と、最近の髪の困りごとをひとつだけ、頭の片隅に置いてお越しください。それだけで、カウンセリングの時間がぐっと実りあるものになります。
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📚 日本毛髪科学協会
📚 厚生労働省 理容師美容師試験研修センター
⚠️ 本記事の内容は美容・ケアの一般的な情報提供を目的としたものであり、医学的診断・治療を代替するものではありません。症状が改善しない場合や気になる変化がある場合は、皮膚科等の専門医への相談をおすすめします。
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