仕事の帰り道、ふとお店のガラスに映った自分を見て「今日もちゃんと自分でいられてる」と思える。UNBIRTHDAYがつくりたいのは、そんな毎日のための髪です。
はじめまして。神戸・三宮で美容室UNBIRTHDAYを営んでいる、代表の中務剛志です。今日は少しだけ、僕自身の話をさせてください。なぜこの名前の美容室をつくったのか。そして、その想いがいまのサロンの技術やカウンセリングにどうつながっているのか。はじめてUNBIRTHDAYを知ってくださった方に、お店の中身を知ってもらえたらうれしいです。
CONTENTS
- 髪型が嫌いだった6年間
- 「なんでもない日おめでとう」を店の名前に
- その想いが、いまの技術になっている
- 「月曜の朝が、少しだけ怖くなくなる」
- まとめ
POINT 1髪型が嫌いだった6年間
切るたびに「変になる」と感じていた
小学生から中学生のころ、僕は髪を切るたびに「変になった」と感じていました。周りの友だちは似合っているのに、自分だけがしっくりこない。鏡を見るのがいやで、でもその気持ちを誰にもうまく説明できませんでした。
中学校は坊主が決まりで、それがどうしてもいやで、坊主にしなくていい学校を受験すると決めたほどです。いま思えば少し大げさかもしれません。でも当時の僕にとって、髪型はそれくらい毎日の気分を左右するものでした。この、誰にもわかってもらえない時間が6年ほど続きました。
高校1年の夏、はじめて思いどおりの髪に
変わったのは高校1年の夏です。友だちの行きつけのサロンに連れて行ってもらい、生まれてはじめて「これがいい」と思える髪型になりました。鏡を見るのが楽しい。朝、家を出るのが少し楽しみになる。髪ひとつで、こんなに気持ちが変わるのかと驚きました。
そのとき思ったんです。自分のように、髪型のことで毎日ひそかに悩んでいる人は、きっとたくさんいる。その気持ちがわかること、悩みがほどけたときの心の変化を知っていることは、自分の強みになるかもしれない。高校2年で、美容師になると決めました。
POINT 2「なんでもない日おめでとう」を店の名前に
2015年、三宮の小さなお店から
美容師になってからは、神戸のサロンで経験を重ねました。雑誌の撮影やヘアショーに関わらせてもらったこともあれば、悔しい思いをしたこともあります。その一つひとつが「いつか自分の店をつくる」という気持ちを強くしていきました。
そして2015年、神戸・三宮にUNBIRTHDAYをオープンしました。スタッフはアルバイトの1人と僕だけ。手元の資金もほとんどなく、本当に小さな一歩でした。それでも、つくりたい美容室のかたちだけははっきりしていました。
ハレの日ではなく、364日のための髪
UNBIRTHDAYという名前は「なんでもない日おめでとう」という意味です。結婚式や成人式のような特別な日のための美容室ではなく、ごく普通の一日を少しだけ良くする美容室でいたい。そんな想いを込めました。
特別な日は1年に何日もありません。でも、なんでもない日は残りの364日すべてです。だから僕たちは、その日だけきれいに見える髪より、毎朝無理なく整えられて、手ざわりが心地よく、1か月後も「いい感じ」が続く髪を大切にしています。違いを表にすると、こんなイメージです。
| 特別な日のための髪 | なんでもない日のための髪 | |
|---|---|---|
| 大切にすること | その日いちばん華やかに見えること | 毎日、自分らしくいられること |
| 朝のスタイリング | プロがセットして完成 | 乾かすだけで形が決まるように設計 |
| 見ている時間 | 当日 | 次に来店するまでの1〜2か月と、その先の髪 |
| 美容師が聴くこと | 当日のイメージ | なりたい髪型・日々の暮らし・なりたい印象 |
POINT 3その想いが、いまの技術になっている
「なんでもない日を、より良くする」は、ただの合言葉ではありません。サロンで使う技術や、お客様との話し方の一つひとつが、この言葉から逆算してできています。いくつか紹介させてください。

まずは聴くことから始めるカウンセリング
仕上がりに「なんとなく違う」と感じるのは、なりたい髪型、毎日の暮らし、なりたい印象の3つがかみ合っていないときだと僕たちは考えています。だから最初に、普段どんなふうにスタイリングしているか、どう見られたいかまで、ゆっくりお話を聴きます。初めての方だと、カウンセリングが30分を超えることもあります。
髪の悩みを「しょうがない」とあきらめている方は少なくありません。でもそれは、解決できる技術があることを知らないだけかもしれない。選択肢を増やして差し上げることが、美容師の大事な仕事だと思っています。
乾かすだけでまとまる、ルーツカット
UNBIRTHDAYのカットの中心にあるのが、独自の毛量調整「ルーツカット」です。根元から髪をすいて軽くするのではなく、髪の厚みを残しながら、スタイルに必要なところとそうでないところを見極めてハサミを入れます。
すきすぎた短い毛は、上の髪を押し上げて広がりやパサつきの原因になると言われています。だから中間にはむやみにハサミを入れない。そうすることで、朝は乾かすだけで形が決まりやすく、伸びても崩れにくい髪を目指しています。
「その日」より「次の日から」を考えるカラー
カラーでも見ているのは、お店を出たあとの髪です。根元が伸びても境目が目立ちにくいように、髪の色や状態に合わせて薬剤を使い分ける「グラデーション塗布」というオリジナルの塗り方をしています。色が落ちたあとにどんな色になるかも、施術の前にお伝えしています。
また、カラーのあとは髪に残ったアルカリを取りのぞき、弱酸性の状態に近づけてからお帰りいただくことを大切にしています。その場のツヤより、これからの髪がきれいになっていくこと。それも、なんでもない日のための髪づくりの一部です。
POINT 4「月曜の朝が、少しだけ怖くなくなる」
あるお客様がくれた言葉
長く通ってくださっている50代のお客様が、ある日こんなことを言ってくださいました。
「ここで髪を切ると、月曜の朝が少しだけ怖くなくなるのよ」
この言葉を聞いたとき、高校1年の夏の自分を思い出しました。髪が変わると、見た目だけでなく、一日の始まりの気持ちが変わる。美容室は飾りではなく、暮らしの土台になれるんだと、あらためて教えてもらった気がします。
これからも、なんでもない日のために
いまUNBIRTHDAYには、本店のほかに、大人の髪の悩みに向き合うSPACIUM、東洋の考え方で体を整えるCHIKIなどの仲間のお店があります。お店ごとに得意なことは違いますが、目指しているものは同じです。お客様が鏡を見るたびに、昨日より少し自分を好きになれること。
僕たちもまだまだ発展途上です。だからこそ、技術も、話し方も、毎年少しずつ良くしていきたいと思っています。
SUMMARYまとめ
髪型が嫌いだった少年が美容師になり、「なんでもない日おめでとう」という名前の美容室をつくりました。特別な日ではなく、毎日のための髪。そのために、ゆっくり聴くカウンセリング、乾かすだけでまとまるカット、次の日からを考えるカラーを続けています。
髪のことで、ひそかに「しょうがない」とあきらめていることがあれば、ぜひ一度聞かせてください。あなたのなんでもない日が、少しでも良くなるお手伝いができたらうれしいです。
WRITER
中務 剛志(なかつかさ たけし)
株式会社UNBIRTHDAY 代表。美容業界20年以上。2015年に神戸・三宮でUNBIRTHDAYを創業。いまも現場に立ちながら、スタッフの育成とサロンづくりに取り組んでいます。
監修:中務 剛志(UNBIRTHDAY 代表)/更新日:2026年11月2日
RESERVEご予約はこちら
MOREあわせて読みたい
ストーリーの記事一覧
BLOG トップ
UNBIRTHDAY 公式サイト
RECRUIT
一緒に働く仲間を募集しています
UNBIRTHDAYで働くスタッフの声と募集要項はこちら →
REFERENCES
サロンの日々は Instagram で更新しています
UNBIRTHDAY | SPACIUM | CHIKI