2026年06月23日(火)夏に増える抜け毛の原因と対策|美容師が教える頭皮ケア
夏に増える抜け毛の原因と対策|美容師が教える頭皮ケア
📅 公開日:2026.06.23 / 更新日:2026.06.23
「最近、シャンプーのとき抜け毛が増えた気がする……」。夏が近づくと、そんな不安を感じる方が増えてきます。実は、夏は1年のなかでもっとも抜け毛が増えやすい季節。紫外線、汗、皮脂、エアコンの乾燥——髪と頭皮にとっての”敵”がそろう時期なんです。この記事では、神戸の美容室UNBIRTHDAYの現役美容師が、サロンの現場で実際に見てきた夏の抜け毛の原因と、今日からできる頭皮ケアの対策をお伝えします。
この記事の執筆者
株式会社UNBIRTHDAY 広報担当/現役美容師。美容師歴6年、ヘアケア・頭皮ケア・カラーが得意領域。神戸・三宮〜北野エリア4店舗(UNBIRTHDAY/CHIKI/if/SPACIUM)で日々お客様の髪と向き合っています。
夏に抜け毛が増える原因とは?髪が抜けやすくなる5つの理由
📷 alt提案: 「夏の強い日差しを受ける女性の髪と頭皮のイメージ 紫外線と抜け毛の関係」
「夏になると抜け毛が増える」——これは気のせいではありません。私たちのサロンでも、6月後半から9月にかけて「最近やたら髪が抜ける」というご相談が目に見えて増えます。1日に抜ける髪の本数は通常50〜100本ほどですが、夏場は150本を超えることも珍しくありません。
では、なぜ夏に抜け毛が増えるのでしょうか。原因はひとつではなく、複数の要因が重なって起きていることがほとんどです。ここでは、サロンの現場で実際にお客様の頭皮を見てきた経験から、とくに多い5つの原因を整理してみます。
①紫外線による頭皮ダメージ——肌の3倍の紫外線を浴びている
頭皮は体のなかでもっとも太陽に近い場所にあるため、顔の2〜3倍の紫外線を浴びるといわれています。紫外線のなかでもUV-Aは頭皮の奥(真皮層)まで届き、毛根を支えるコラーゲンやエラスチンにダメージを与えます。すると、毛を生やす力が弱くなり、成長途中の髪が抜けやすくなるんです。
私自身も、以前は「髪があるから頭皮は日焼けしにくい」と思い込んでいました。でも実際にマイクロスコープで夏場のお客様の頭皮をチェックすると、分け目や生え際が赤く日焼けしているケースがとても多い。とくに分け目を変えずにずっと同じスタイルにしている方は、そこだけ集中的に紫外線を浴びてしまいます。
②汗と皮脂による毛穴詰まり——洗い方にも落とし穴がある
気温と湿度が上がる夏は、頭皮の皮脂分泌量が増えます。汗と皮脂が混ざり合い、毛穴周辺に老廃物がたまりやすくなるんですね。毛穴が詰まった状態が続くと、新しい髪が生えにくくなったり、生えてきた髪が細く弱くなったりします。
ただ、ここに落とし穴があります。「汗をかいたからしっかり洗わなきゃ」と思って、1日に何度もシャンプーしたり、洗浄力の強いシャンプーでゴシゴシ洗ったりすると、必要な皮脂まで取りすぎてしまう。すると頭皮は「皮脂が足りない」と判断して、かえって皮脂を過剰に分泌してしまうんです。当店でも、夏場に頭皮トラブルを抱えて来店される方の約4割が「洗いすぎ」が原因のひとつになっていると感じています。
③エアコンによる乾燥——冷房の風が頭皮を乾かしている
意外と見落とされがちなのが、エアコンによる頭皮の乾燥です。オフィスや自宅で長時間冷房の効いた空間にいると、肌と同じように頭皮の水分も奪われていきます。乾燥した頭皮はバリア機能が低下し、外部刺激に弱くなります。
フケや軽いかゆみを感じ始めたら、頭皮が乾燥しているサインかもしれません。「夏なのに乾燥?」と意外に感じる方も多いのですが、施術中にお客様の頭皮を見ていると、夏場こそ乾燥が目立つケースは本当に多いんです。
④栄養不足・睡眠不足——夏バテが髪にも影響する
暑くて食欲が落ちる、冷たいものばかり食べてしまう、寝苦しくて睡眠の質が下がる——。夏バテの症状は、実は髪にもダイレクトに影響します。髪の毛の約80〜85%はケラチンというタンパク質でできていますが、タンパク質やビタミン、亜鉛などのミネラルが不足すると、髪の成長サイクルが乱れやすくなります。
30代のお客様からは「夏はそうめんとアイスで済ませがち」という声をよく聞きます。食事を見直すだけで、秋口の抜け毛の量が変わってくることも少なくありません。
⑤ヘアサイクル(毛周期)の自然な変化
人間の髪には「毛周期」と呼ばれる成長サイクルがあり、成長期→退行期→休止期を繰り返しています。動物が夏毛に生え替わるのと似た仕組みが人間にも残っており、春から夏にかけて休止期に入る毛が増えるという研究報告もあります。つまり、ある程度の抜け毛は「自然な体のリズム」ともいえるんです。
ただし、自然な毛周期の変化と、ダメージによる異常な抜け毛は別物です。1日200本以上抜ける状態が2週間以上続く場合や、特定の部分だけ薄くなってきた場合は、毛周期以外の原因が考えられます。そのときは自己判断せず、皮膚科への相談をおすすめします。
今日からできる夏の抜け毛対策|セルフ頭皮ケア5つのステップ
📷 alt提案: 「自宅でできる夏の頭皮ケア シャンプーと頭皮マッサージのイメージ」
原因がわかれば、対策も見えてきます。ここでは、私たちUNBIRTHDAYのスタッフが実際にお客様にお伝えしている、自宅でできる頭皮ケアの方法を5つのステップでご紹介します。どれも特別な道具は必要なく、今日のシャンプータイムから始められるものばかりです。
ステップ1:シャンプー前のブラッシングで汚れを浮かす
シャンプーの前に、乾いた状態で頭皮をやさしくブラッシングしてみてください。頭皮に付着した汚れやフケ、皮脂を浮き上がらせることで、シャンプーの泡立ちがよくなり、少ない量でもしっかり洗えるようになります。
ポイントは、毛先から順にとかし、最後に頭皮から毛先へ通すこと。無理に引っ張ると髪が切れてしまうので、力を入れず、毛先のもつれをほどいてからブラシを通しましょう。パドルブラシやクッションブラシなど、頭皮への当たりがやさしいものがおすすめです。
ステップ2:ぬるめのお湯で「予洗い」を丁寧に
シャンプーをつける前に、38℃前後のぬるめのお湯で1〜2分しっかり予洗い(よあらい)をします。実は、この予洗いだけで汚れの約7〜8割は落ちるといわれています。熱すぎるお湯は頭皮に必要な皮脂まで流してしまうので、「ちょっとぬるいかな」と感じるくらいがちょうどいい温度です。
当店で施術前にシャンプーをさせていただくとき、予洗いを特に丁寧にしています。予洗いが十分だと泡立ちが段違いで、シャンプー剤も少量で済む。結果的に頭皮への負担も減るんです。
ステップ3:シャンプーは「頭皮を洗う」意識で
シャンプーで洗うべきは「髪」ではなく「頭皮」です。シャンプー剤を手のひらでしっかり泡立ててから、指の腹を使って頭皮をやさしくもみ洗いしましょう。爪を立てると頭皮を傷つけてしまうので、必ず指の腹で。
洗う順番は、もみあげ→こめかみ→耳の後ろ→襟足→頭頂部と、下から上へ向かって洗うと血行促進にもつながります。髪の毛の部分は、泡が流れるだけで十分きれいになります。ゴシゴシこする必要はありません。
夏場のシャンプー選びについてもよく質問をいただきますが、洗浄力が強すぎる「高級アルコール系」(ラウリル硫酸ナトリウムなど)のシャンプーよりも、頭皮にやさしいアミノ酸系やベタイン系のシャンプーをおすすめしています。洗い上がりはややマイルドですが、必要な皮脂を残しながら汚れを落とせるのが利点です。
ステップ4:お風呂上がりの頭皮マッサージで血行を促進
頭皮マッサージは、血行を促進して毛根に栄養を届きやすくするための大切なケアです。お風呂上がりの頭皮が温まっている状態で、1〜2分行うだけで十分です。
やり方はシンプル。両手の指の腹を頭皮に当てて、ゆっくりと円を描くように動かします。側頭部→頭頂部→後頭部の順に、頭皮を「動かす」ようなイメージで。力を入れすぎず、「気持ちいい」と感じる圧で大丈夫です。
私自身、毎晩のシャンプー後に頭皮マッサージを3ヶ月ほど続けてみたことがあります。劇的な変化というよりは、「頭皮がやわらかくなった」「朝のスタイリングで根元がふんわりしやすくなった」という実感がありました。地味に思えるかもしれませんが、続けることで頭皮の状態は確実に変わっていきます。
ステップ5:ドライヤーは「根元から、冷風で仕上げ」
お風呂上がりに髪を自然乾燥させるのは、頭皮にとっても髪にとってもよくありません。濡れた状態の頭皮は雑菌が繁殖しやすく、かゆみやニオイの原因になります。タオルドライのあと、できるだけ早くドライヤーで乾かしましょう。
コツは、根元から乾かすこと。ドライヤーを頭から20cm以上離して、同じ場所に長時間当てないように動かしながら乾かします。8割ほど乾いたら冷風に切り替えて仕上げると、キューティクルが引き締まり、ツヤが出やすくなります。
やってはいけないNGケア——逆効果になる3つの習慣
よかれと思ってやっているケアが、実は抜け毛を悪化させていることもあります。サロンでよく見かけるNGパターンをお伝えしますね。
1. 1日2回以上のシャンプー
汗をかくたびにシャンプーしたくなる気持ちはわかります。でも、洗いすぎは皮脂バランスを崩す大きな原因。汗が気になるときは、お湯だけで流す「湯シャン」で十分です。
2. トリートメントを頭皮にべったり塗る
トリートメントやコンディショナーは「毛先中心」が基本です。頭皮につけると毛穴を塞いでしまい、かえって抜け毛の原因になることがあります。
3. 濡れた髪をきつく結ぶ・すぐに寝る
濡れた状態で髪をきつく結んだり、乾かさずに枕に押し当てたりすると、髪が引っ張られて切れ毛や抜け毛の原因になります。「牽引性(けんいんせい)脱毛」と呼ばれる状態で、とくにポニーテールやお団子ヘアが多い方は要注意です。
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サロンだからできる夏の頭皮ケア|プロの施術で根本から整える
📷 alt提案: 「神戸・三宮の美容室UNBIRTHDAYで頭皮ケアの施術を受ける女性のお客様」
セルフケアだけでは限界を感じることもありますよね。とくに「毎年夏になると抜け毛がひどくなる」「頭皮の状態が自分ではよくわからない」という方には、サロンでのプロの頭皮ケアという選択肢もあります。売り込みではなく、「知っておいて損はない選択肢」としてお伝えしますね。
UNBIRTHDAYでの頭皮ケア実例——30代会社員Aさんのケース
先日、30代後半・会社員のAさんが「毎年夏になると抜け毛が増えて不安」とご相談にいらっしゃいました。マイクロスコープで頭皮を見てみると、分け目の頭皮が赤く日焼けしていて、毛穴周辺に皮脂の詰まりもある状態。ご本人は「ちゃんと洗っているのに」とおっしゃっていましたが、シャンプーの仕方をお聞きすると、洗浄力の強いシャンプーで朝晩2回洗っていたことがわかりました。
まずはシャンプーをアミノ酸系に切り替えていただき、サロンではヘッドスパで毛穴のディープクレンジングと頭皮への栄養補給を行いました。2回目のご来店時には「枕につく毛が減った気がする」とのこと。3回目(約2ヶ月後)には頭皮の赤みもおさまり、分け目のあたりに短い新生毛(あたらしく生えてきた毛)が確認できました。
もちろん個人差はありますし、「必ず改善する」とお約束することはできません。ただ、頭皮の状態を正しく把握して、原因に合ったケアをすることの大切さを、Aさんの事例で改めて実感しました。
ヘッドスパ・頭皮ケアメニューのご案内
UNBIRTHDAYでは、頭皮の状態を見ながらお一人おひとりに合わせたヘッドスパメニューをご提案しています。夏場はとくに「紫外線ダメージのリセット」「毛穴のディープクレンジング」「頭皮への保湿・栄養補給」の3つを重点的にケアします。
フラグシップ店のSPACIUM(スパシウム)では、30〜40代の髪の悩みに特化した頭皮ケアも行っています。「なんとなく気になるけど、どこに相談すればいいかわからない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。神戸・三宮〜北野エリアの4店舗(UNBIRTHDAY/CHIKI/if/SPACIUM)で、スタッフ16名がお待ちしています。
当店では、COTAのシャンプー・トリートメントシリーズも取り扱っています。サロン専売品ならではの洗浄力と保湿バランスが特徴で、夏の頭皮ケアとの相性もいい製品です。気になる方はスタッフにお声がけくださいね。
夏の抜け毛に関するよくある質問(FAQ)
📷 alt提案: 「夏の抜け毛についてよくある疑問を解説するイメージ 美容師に相談する女性」
Q1. 夏に抜け毛が増えるのは女性でも普通のことですか?
はい、夏は男女問わず抜け毛が増えやすい時期です。毛周期の自然な変化に加えて、紫外線・汗・栄養不足などの要因が重なるため、一時的に抜け毛が増えること自体は珍しくありません。ただし、特定の箇所だけ明らかに薄くなってきた場合や、1日200本以上の抜け毛が2週間以上続く場合は、皮膚科に相談されることをおすすめします。
Q2. 紫外線対策として、頭皮にも日焼け止めを使っていいの?
最近は頭皮用のUVスプレーが増えていますので、外出前にシュッとひと吹きするのは有効な対策です。帽子との併用もおすすめ。ただし、UVスプレーを使った日は夜のシャンプーで丁寧に落としてくださいね。日焼け止めが毛穴に残ると、かえって毛穴詰まりの原因になることがあります。日傘も分け目への直射を防げるので効果的です。
Q3. 夏に抜けた毛は秋にちゃんと生えてきますか?
毛周期の自然なサイクルによる抜け毛であれば、休止期が終われば新しい髪が生えてきます。大切なのは、その新しい髪が健やかに育つための「頭皮環境」を整えておくこと。夏の間にしっかりケアしておくと、秋以降の髪の質にも差が出てきます。「抜けた分は必ず生える」と保証はできませんが、頭皮の土壌を整えることが、もっとも確実な対策だと私たちは考えています。
Q4. シャンプーを変えるだけで抜け毛は減りますか?
シャンプーだけで劇的に変わるとは言い切れませんが、「洗いすぎ」が原因の抜け毛には効果が期待できます。とくに洗浄力の強すぎるシャンプーから、アミノ酸系やベタイン系のやさしい洗浄成分のシャンプーに切り替えた方から「頭皮のつっぱり感がなくなった」「フケが減った」という声をいただくことは多いです。シャンプー選びに迷ったら、担当の美容師に相談してみてくださいね。
Q5. 頭皮マッサージはどのくらい続ければ効果を感じられる?
個人差はありますが、私の実感では2〜3ヶ月ほど続けると、頭皮のやわらかさや髪の根元のふんわり感に変化を感じやすいです。毎日でなくても大丈夫。シャンプーのついでに「今日もやっておこう」くらいの気持ちで取り入れると、無理なく続けられますよ。
まとめ|夏の抜け毛は正しい頭皮ケアで「整える」ことから
夏に抜け毛が増える原因は、紫外線、汗と皮脂の毛穴詰まり、エアコンの乾燥、栄養不足、そして毛周期の自然な変化——と、複数の要因が重なって起こるものです。だからこそ、「ひとつの原因をつぶす」のではなく、日々の頭皮ケアを少しずつ見直していくことが大切です。
今日のシャンプーの仕方をほんの少し変えるだけでも、頭皮は応えてくれます。ブラッシング、ぬるめのお湯での予洗い、指の腹でのやさしいもみ洗い、お風呂上がりのマッサージ、そしてしっかりドライヤーで乾かす。この5つのステップを今夜から始めてみてください。
それでも気になるときは、プロの目で頭皮をチェックしてもらうのもひとつの方法です。私たちUNBIRTHDAYは、2015年の創業以来、神戸・三宮〜北野エリアで多くのお客様の髪と頭皮に向き合ってきました。ひとりで不安を抱えず、気軽にご相談いただければうれしいです。
今年の夏も、なんでもない日がよりよくなりますように。
参考文献・出典
- 日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf
- 日本化粧品技術者会(SCCJ)「紫外線が毛髪に及ぼす影響に関する研究報告」https://www.sccj-ifscc.com/
- 環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」https://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2020/matsigaisen2020.pdf
⚠️ 本記事の内容は美容・ケアの一般的な情報提供を目的としたものであり、医学的診断・治療を代替するものではありません。症状が改善しない場合や気になる変化がある場合は、皮膚科等の専門医への相談をおすすめします。
執筆:UNBIRTHDAY 広報担当
株式会社UNBIRTHDAYに勤める現役美容師兼広報担当。美容師歴6年。得意領域はヘアケア・頭皮ケア・カラー。
神戸・三宮〜北野エリアの4店舗(UNBIRTHDAY/CHIKI/if/SPACIUM・スタッフ16名)で日々お客様の髪と向き合いながら、ポッドキャスト「あつまれ!ふかふか頭皮さん」の制作にも携わっています。
株式会社UNBIRTHDAY(創業2015年・神戸市中央区)|公式サイト





