2026年07月21日(火)夏の髪の広がり・うねりを抑える方法|湿気に負けないヘアケア術
公開日:2026.07.21 / 更新日:2026.07.21
「朝しっかりセットしたのに、午後にはもう広がってる…」。
夏になると、そんな声を本当にたくさんいただきます。
湿気の多い季節は、髪の広がりやうねりが気になりますよね。
神戸・三宮エリアの美容室UNBIRTHDAYで日々お客様の髪に向き合う現役美容師が、夏の髪悩みの原因と具体的な対策をお伝えします。
この記事の執筆者
株式会社UNBIRTHDAY 広報担当/現役美容師。ヘアケア・頭皮ケア・カラーが得意領域。神戸・三宮〜北野エリア4店舗(UNBIRTHDAY/CHIKI/if/SPACIUM)で日々お客様の髪と向き合っています。
夏に髪が広がる・うねる原因とは?
梅雨から真夏にかけて、髪の広がりやうねりが強くなる方はとても多いです。
実際に私たちのサロンでも、6月〜8月は「広がりが気になる」というご相談が普段の約2倍になります。
まずは、なぜ夏に髪が言うことを聞かなくなるのか、そのメカニズムを知るところから始めましょう。
湿気で髪が広がるメカニズム
髪の毛の主成分はケラチンというタンパク質です。
このケラチンの内部には「水素結合」と呼ばれるつながりがあります。
水素結合は水分に触れると切れやすく、乾くときに再び結合する性質を持っています。
湿度が高い夏は、空気中の水分を髪が吸収してしまいます。
すると水素結合が不安定になり、髪が本来持つクセやうねりが出やすくなるのです。
神戸は海に近い街なので、内陸部よりも湿度が高くなりやすい傾向があります。
夏場の三宮エリアの湿度は80%を超えることも珍しくありません。
とくにダメージを受けた髪は、キューティクルが開いた状態になっています。
そのため健康な髪よりも水分を吸いやすく、広がりやすいんですね。
カラーやパーマを繰り返している髪は、より影響を受けやすいと感じます。
私が1日に施術するお客様のうち、夏場は約7割の方が広がりやうねりを気にされています。
なかでも「もともとクセ毛でもないのに、夏だけうねる」という方が増えているのが、ここ数年の傾向です。
これは髪のダメージの蓄積や、エアコンと外気の温度差による乾燥が関係していることが多いです。
よくある誤解:洗いすぎ・乾かしすぎの落とし穴
夏になると「汗をかくからしっかり洗わなきゃ」と思う方が増えます。
でも実は、洗いすぎが髪の広がりを悪化させることがあるんです。
私自身、美容師になりたての頃にやってしまった失敗があります。
夏場に洗浄力の強いシャンプーで1日2回洗っていたら、髪がパサパサに。
かえって広がりがひどくなった経験がありました。
必要な油分まで取りすぎると、髪が乾燥して水分を過剰に吸収しやすくなります。
また、ドライヤーで完全に乾かしきることも大切ですが、熱風を長時間当てすぎるのは逆効果です。
高温の風を近距離で当て続けると、キューティクルが傷みます。
その結果、翌日の広がりがさらにひどくなるという悪循環に。
「しっかり乾かす」と「乾かしすぎ」は紙一重なので、注意が必要です。
自分でできる湿気対策ヘアケア術
原因がわかったところで、毎日のケアで実践できる対策をご紹介します。
どれもすぐに取り入れられるものばかりなので、今日から試してみてくださいね。
広がりを抑える朝のスタイリング手順
ステップ1:根元を濡らしてリセット
寝グセや夜のうちについたクセは、根元から濡らすのがポイントです。
霧吹きで根元だけを湿らせてから、ドライヤーで乾かしましょう。
毛先だけ濡らしても、根元のクセが残って広がりの原因になります。
ステップ2:ドライヤーは上から下へ
風を上から下に向けて当てると、キューティクルが整いやすくなります。
最後に冷風を10秒ほど当てると、形がキープされやすくなりますよ。
私はお客様に「仕上げの冷風を習慣にしてください」とよくお伝えしています。
これだけで午後の広がり方がかなり変わるとお声をいただくことが多いです。
ステップ3:スタイリング剤で湿気をブロック
オイル系のスタイリング剤は、髪の表面に薄い膜をつくってくれます。
湿気が髪内部に入り込むのを防いでくれるので、夏には特におすすめです。
つける量は、手のひらに薄く伸ばして毛先中心になじませる程度で十分。
つけすぎるとベタつきの原因になるので、少量ずつ調整してください。
私がいろいろなオイルを現場で使い比べてきた実感としては、軽めのテクスチャーのものが夏向きです。
重すぎるオイルはペタッとなりやすいですし、暑い時期はベタつきが気になる方もいらっしゃいます。
サラッとした仕上がりのオイルを選ぶと、広がりを抑えつつ自然な質感をキープできますよ。
やってはいけないNGケア
よかれと思ってやっていることが、実は逆効果になっていることがあります。
私たちがサロンでよくお伝えする「気をつけてほしいこと」をまとめました。
NG1:タオルでゴシゴシ拭く
濡れた髪はキューティクルが開いている状態です。
ゴシゴシ拭くと摩擦でキューティクルが剥がれ、さらに広がりやすくなります。
タオルで髪を挟むようにして、ポンポンと水分を吸い取るのが正解です。
NG2:自然乾燥で寝てしまう
夏は暑いのでドライヤーが面倒になりがちですよね。
でも、濡れたまま寝ると髪が歪んだ状態で乾き、翌朝の広がりが悪化します。
頭皮の雑菌も繁殖しやすくなるので、必ず乾かしてからお休みください。
NG3:縮毛矯正を自分でかける
市販の縮毛矯正剤は、髪質や状態に合わせた薬剤選定ができません。
当店にも「セルフ矯正で失敗して、髪がチリチリになった」とご来店される方がいます。
ダメージが大きくなると、かえって広がりが強くなる可能性があるのでご注意ください。
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サロンだからできる広がり・うねり対策
セルフケアで改善できる範囲には、やはり限界があります。
とくにダメージが蓄積している髪や、強いクセ毛の方は、プロの力を借りることも選択肢のひとつです。
ここでは、私たちUNBIRTHDAYで実際に行っている施術についてお伝えしますね。
UNBIRTHDAYでの施術事例
先日いらっしゃった30代前半・会社員のお客様のケースをご紹介します。
「毎年夏になると髪が爆発して、結局まとめ髪しかできない」というお悩みでした。
カウンセリングで髪の状態を確認すると、毛先のダメージとクセの両方が原因でした。
そこで、髪質改善トリートメントとカットの組み合わせをご提案しました。
内部補修をしっかり行いながら、クセの出にくいカットラインに調整。
施術後は「こんなにまとまるのは久しぶり」と、とても嬉しそうにされていました。
2週間後にご来店いただいたときも「まだまとまりが続いている」とのこと。
セルフケアのアドバイスも合わせてお伝えしていたので、ご自宅でも良い状態が保てていたようです。
「もっと早く相談すればよかった」という一言が、美容師としていちばん嬉しい瞬間です。
また別のケースでは、20代後半の方で「前髪だけうねりが気になる」というご相談もありました。
前髪は顔周りの汗や皮脂の影響を受けやすく、夏に崩れやすいパーツです。
この方には前髪だけのポイント縮毛矯正をご提案し、朝のスタイリング時間が大幅に短縮できたと喜んでいただけました。
おすすめの施術メニュー
髪質改善トリートメント
髪の内部にタンパク質や水分を補給して、ダメージホールを埋めていく施術です。
キューティクルが整うことで、湿気に強い髪の土台をつくることができます。
1回でも効果を感じていただけますが、定期的に続けることでさらに安定します。
クセを活かしたカット
クセ毛は無理にまっすぐにするだけが正解ではありません。
髪の生え方やクセの方向を見極めて、広がりにくいカットラインをつくることも大切です。
私たちは「クセと仲良くするカット」とお伝えしています。
その方の髪質に合わせて、扱いやすさを第一に考えたスタイルをご提案します。
縮毛矯正
強いクセでお悩みの方には、縮毛矯正という選択肢もあります。
ただし、髪の状態によっては負担が大きくなることも。
UNBIRTHDAYでは、お客様の髪の状態をしっかり見極めてからご提案しています。
「かけるべきか、かけないほうがいいか」を含めて、正直にお伝えするのが私たちのスタンスです。
よくある質問(FAQ)
Q1. 夏だけうねりが出るのはなぜ?
湿度の高さが主な原因です。
髪内部の水素結合が湿気で崩れることで、普段は気にならないクセが表面に出てきます。
また、夏の紫外線ダメージでキューティクルが傷み、水分を吸いやすくなっていることも関係しています。
「私はクセ毛じゃないのに」と思っている方でも、実はもともと軽いクセを持っている場合が多いんです。
Q2. ヘアオイルとヘアミルク、夏はどちらがいい?
広がりを抑えたい場合は、ヘアオイルがおすすめです。
オイルは髪の表面にコーティング膜をつくり、湿気の侵入を防いでくれます。
一方、ヘアミルクは保湿力が高いですが、コーティング力はオイルほど強くありません。
私が現場で見てきた感覚では、湿気対策にはオイルのほうが効果的な方が多いです。
ただし、細い髪の方はオイルだとペタンとなりやすいので、ミルクのほうが合う場合も。
髪質によって最適なアイテムは変わるので、迷ったらサロンでご相談くださいね。
Q3. 縮毛矯正は夏前にかけたほうがいい?
梅雨前〜梅雨入りのタイミングでかける方が多いです。
縮毛矯正をかけておくと、湿気が多い時期でもまとまりやすくなります。
ただ、最近は「矯正まではしなくてもいい」という方も増えています。
髪質改善トリートメントでうねりが落ち着く場合もありますし、カットの工夫で対応できることも。
まずはカウンセリングで髪の状態を見せていただき、一緒にベストな方法を考えましょう。
無理にメニューをおすすめすることはありませんので、気軽にご相談ください。
Q4. 帽子をかぶると髪がぺちゃんこになるのが気になります
紫外線対策に帽子はとても有効ですが、蒸れや摩擦が気になりますよね。
通気性のよい素材を選ぶことと、帽子を取ったあとに根元をふんわりさせる一手間がポイントです。
帽子を外したら、根元を指で軽く持ち上げるように振るだけでも違いますよ。
まとめ
夏の髪の広がりやうねりは、湿気と髪のダメージが大きく関わっています。
正しい原因を知ることで、毎日のケアでできることが見えてきますよね。
朝のスタイリング手順を見直すこと、ヘアオイルで湿気をブロックすること。
そして、タオルドライやドライヤーの使い方を少し意識するだけでも、髪の扱いやすさは変わります。
それでも「なかなか改善しない」「もっと根本的に変えたい」と思ったら、ぜひサロンにいらしてください。
髪の状態に合わせた施術で、夏でもまとまる髪を一緒につくっていきましょう。
なんでもない日の朝、鏡を見て「今日の髪、いい感じ」と思える。
そんな小さな嬉しさが、毎日を少し軽くしてくれると思っています。
参考文献・出典
- 日本化粧品技術者会(SCCJ)毛髪の構造と物性に関する解説 https://www.sccj-ifscc.com/
- 日本皮膚科学会 毛髪の科学 https://www.dermatol.or.jp/
- 資生堂 ヘアケアサイト「髪と湿度の関係」 https://www.shiseido.co.jp/
本記事の内容は美容・ケアの一般的な情報提供を目的としたものであり、医学的診断・治療を代替するものではありません。症状が改善しない場合や気になる変化がある場合は、皮膚科等の専門医への相談をおすすめします。
執筆:UNBIRTHDAY 広報担当
株式会社UNBIRTHDAYに勤める現役美容師兼広報担当。得意領域はヘアケア・頭皮ケア・カラー。
神戸・三宮〜北野エリアの4店舗(UNBIRTHDAY/CHIKI/if/SPACIUM・スタッフ16名)で日々お客様の髪と向き合いながら、ポッドキャスト「あつまれ!ふかふか頭皮さん」の制作にも携わっています。
株式会社UNBIRTHDAY(創業2015年・神戸市中央区)|公式サイト





