2026年06月16日(火)梅雨のヘアカラーが色落ちしやすい原因|美容師が教える退色を防ぐケア
梅雨のヘアカラーが色落ちしやすい原因|美容師が教える退色を防ぐケア
📅 公開日:2026.06.16 / 更新日:2026.06.16
せっかくサロンできれいに染めたヘアカラー。
なのに梅雨に入ったとたん、色が抜けて黄みが出てきた——。
そんな経験はありませんか。
湿気が多いこの時期は、実はカラーの退色(色が抜けて薄くなること)が一年の中でもとくに起こりやすい季節です。
この記事では、梅雨にヘアカラーが色落ちしやすい原因を解説しながら、自宅でできる5つの退色対策と、サロンだからこそできるカラー持続の施術をお伝えします。
この記事の執筆者
株式会社UNBIRTHDAY 広報担当/現役美容師。美容師歴8年、ヘアケア・頭皮ケア・カラーが得意領域。神戸・三宮〜北野エリア4店舗(UNBIRTHDAY/CHIKI/if/SPACIUM)で日々お客様の髪と向き合っています。
梅雨にヘアカラーが退色しやすい3つの原因
「梅雨になると毎回カラーの色持ちが悪くなる気がする」。
お客様からこの声をいただくことが、6月に入ると本当に増えます。
私自身、1日に5〜6名のカラー施術を担当する中で、梅雨の時期だけ「前回より早く色が抜けた」とおっしゃる方が体感で1.5倍ほどに増える実感があります。
原因は一つではなく、いくつかの要因が重なることで退色が加速します。
まずはその仕組みを知ることが、対策の第一歩です。
湿気がキューティクルを開かせるメカニズム
髪の表面には「キューティクル」と呼ばれるうろこ状の層があります。
このキューティクルは、髪の内部に入れたカラー色素を閉じ込めるフタのような役割をしています。
梅雨の高い湿度の中では、髪が空気中の水分を吸収しやすくなります。
水分を含んだ髪はキューティクルが開きやすい状態に。
フタが開けば、当然中の色素は少しずつ外に流れ出てしまいます。
とくに細毛や軟毛(やわらかい髪質)の方は、もともとキューティクルの層が薄いため、湿気の影響を受けやすい傾向があります。
当店でも、髪が細めのお客様ほど梅雨の退色を気にされている印象です。
紫外線による色素分解が重なる
6月は雨のイメージが強いですが、実は紫外線量が一年の中でもかなり多い月です。
曇りの日でも、晴天時の60〜80%程度の紫外線が降り注いでいるとされています。
紫外線はカラーの色素を分解する働きがあり、とくにアッシュ系やマット系の寒色カラーは紫外線に弱い傾向にあります。
私自身、以前アッシュグレーに染めた直後に、UVケアをせずに屋外で過ごした経験があります。
2週間後には想像以上に色が抜け、黄みの強いベージュになってしまいました。
それ以来、自分のカラーにもUVスプレーは欠かしていません。
実は洗い方に問題があるケースも
梅雨の退色で意外と見落とされがちなのが、シャンプーの仕方です。
汗やベタつきが気になるこの時期、ついゴシゴシと強く洗ってしまったり、1日2回シャンプーしたりしていませんか。
先日、30代のお客様がカラーして2週間で色がかなり抜けてしまったとご来店されました。
お話を伺うと、「梅雨に入ってから朝晩2回シャンプーするようになった」とのこと。
洗浄力の強いシャンプーで1日2回洗うと、カラー色素が必要以上に洗い流されてしまうんです。
清潔に保ちたい気持ちはとてもよくわかります。
ただ、カラーの持ちとの両立を考えると、洗い方にはちょっとしたコツが必要です。
自宅でできるカラー退色を防ぐ5つのケア
原因がわかれば、対策もシンプルになります。
ここからは、今日から自宅で始められる5つのケアをステップ形式でお伝えします。
どれも特別な道具は必要ありません。
日々のルーティンを少し見直すだけで、カラーの持ちはぐっと変わります。
ステップ1:シャンプーをカラーケア用に切り替える
退色対策で最も効果を実感しやすいのが、シャンプーの見直しです。
一般的なシャンプーは洗浄力が強めに設計されているものが多く、カラー色素まで洗い流してしまうことがあります。
おすすめは、アミノ酸系やベタイン系の洗浄成分を使ったカラーケアシャンプーです。
私たちUNBIRTHDAYでは、COTAのシャンプーをおすすめすることが多いのですが、ドラッグストアで手に入るものでも「カラーケア」「退色防止」と表示されたものを選ぶだけで違いが出ます。
当店のお客様で、市販のシャンプーからカラーケアシャンプーに変えただけで「次の来店まで色が残るようになった」とおっしゃる方は少なくありません。
まずはシャンプーを変えてみるところから始めてみてください。
ステップ2:シャンプーの温度とやり方を見直す
シャンプー時のお湯の温度、意識していますか。
熱めのお湯(40度以上)はキューティクルを開きやすくするため、色素が流出しやすくなります。
理想は38度前後のぬるめのお湯。
最初にお湯だけで1〜2分しっかり予洗いすると、汚れの7〜8割は落ちると言われています。
その後のシャンプーは泡立てて、頭皮を指の腹でやさしくマッサージするように洗ってください。
毛先はゴシゴシこすらず、泡を通すだけで十分です。
ステップ3:トリートメントで色素のフタをする
シャンプー後のトリートメントは、色素の流出を防ぐフタの役割を果たします。
とくにカラー直後1週間は、毎日のトリートメントを丁寧に行うことが大切です。
ポイントは、髪の中間から毛先にしっかり塗布して、2〜3分は置くこと。
時間を置かずにすぐ流してしまう方が意外と多いのですが、浸透の時間がないと効果が半減します。
お風呂の中で体を洗っている間に置いておくと、無理なく時間が確保できます。
ステップ4:ドライヤーは「すぐ・しっかり・冷風仕上げ」
お風呂上がりに髪を自然乾燥させていませんか。
濡れた髪はキューティクルが開いた状態です。
そのまま放置すると、色素が抜けやすくなるだけでなく、摩擦によるダメージも加わります。
ドライヤーは「すぐ乾かす」「根元からしっかり」「最後に冷風で仕上げ」の3点を意識してみてください。
冷風を最後に当てることでキューティクルが引き締まり、色素の流出を抑える効果が期待できます。
ステップ5:外出時のUVケアを忘れずに
前の章でもお伝えしたとおり、紫外線はカラー退色の大きな原因のひとつです。
髪用のUVスプレーを外出前にさっとひと吹きするだけで、紫外線ダメージをかなり軽減できます。
帽子や日傘も効果的ですが、毎日使うのが難しいという方もいると思います。
UVスプレーなら玄関に1本置いておけば、出がけにシュッとかけるだけなので続けやすいですよ。
やってはいけないNG行為3つ
ここまで「やったほうがいいこと」をお伝えしましたが、逆に「やってはいけないこと」も押さえておきましょう。
NG1:カラー当日のシャンプー
カラー直後は色素がまだ髪の内部に完全に定着していません。
施術当日はシャンプーを控え、翌日の夜から洗い始めるのがベストです。
「今日は洗わなくて大丈夫ですよ」とお伝えしても、つい洗ってしまう方が多いのですが、この1日が色持ちに大きく影響します。
NG2:高温のヘアアイロンを長時間当てる
180度以上の高温で長時間プレスすると、熱によってカラー色素が分解されます。
アイロンを使う場合は160度以下で、同じ箇所に何度も当てないように意識してみてください。
NG3:プールや海水に長時間つかる
塩素や塩分はカラー色素を分解しやすいです。
プールや海に入る前に、髪を真水で濡らして水分で満たしておくと、ダメージを軽減できます。
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サロンだからできるカラー持続の施術
自宅ケアでも退色を遅らせることは十分可能です。
ただ、すでにダメージが蓄積した髪や、もともと色が抜けやすい髪質の方には、サロンでのケアを組み合わせることでより長くきれいな色を楽しめます。
プロとしてお伝えしたいのは、「カラーの色持ち=カラー剤だけの問題ではない」ということ。
髪のコンディションを整えたうえでカラーを入れることで、色素の定着率が大きく変わります。
UNBIRTHDAYでのカラー持続施術とお客様の変化
実際にあったケースをご紹介します。
30代後半・会社員のお客様で、「いつもカラーして3週間で色が黄色くなる」というお悩みでご来店いただきました。
髪の状態を拝見すると、毛先のダメージが蓄積しており、キューティクルが剥がれ気味の状態。
カラー剤を入れてもフタがない状態なので、色が抜けるのも早かったんです。
そこでまず、カラー前にCOTAのプレトリートメント(カラーの前に行う髪の下地づくり)で毛髪内部の栄養を補填。
カラー施術後にはアフタートリートメントでキューティクルを整え、色素をしっかり閉じ込める工程を加えました。
結果として、いつもは3週間で気になっていた退色が、5週間経っても透明感のあるベージュブラウンをキープ。
お客様からは「こんなに色が持ったのは初めて」と驚きの声をいただきました。
カラー直後の美しさは当然のこと。
私たちが大切にしているのは、「次の来店までの期間をどれだけ心地よく過ごせるか」です。
色が長持ちすれば、毎朝鏡を見るたびに気分が上がる。
それはまさに「なんでもない日をより良くする」ことだと思っています。
COTAトリートメントとの組み合わせが鍵
UNBIRTHDAYとSPACIUMでは、COTAのトリートメントシリーズをカラー施術と組み合わせてご提案することが多いです。
COTAのトリートメントは、毛髪内部の補修と外側のコーティングを段階的に行う設計になっています。
美容師の間では「カラーの持ちを良くしたいなら、まず髪の土台を整えること」というのはよく知られた考え方です。
傷んだ髪にカラーを入れても、穴の空いたバケツに水を入れるようなもの。
まず穴を塞いでからカラーを入れることで、色素の定着率が格段に上がります。
とくに梅雨の時期は、湿気でキューティクルが開きやすくなるため、トリートメントによるコーティング効果が普段以上に実感しやすい季節でもあります。
「この時期だけトリートメントを追加する」という選び方も、実はとても合理的です。
当店では、お客様の髪質やダメージレベル、カラーの明るさに合わせて最適なトリートメントの組み合わせをご提案しています。
「いつもより退色が早い気がする」と感じたら、カラーの次回予約時にぜひご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q1. カラーシャンプーは毎日使ったほうがいいですか?
毎日でなくても大丈夫です。
週に2〜3回、通常のカラーケアシャンプーと交互に使うのがおすすめです。
カラーシャンプーは色素を補う効果がありますが、毎日使い続けると色味が偏ったり、髪がきしむ場合もあります。
とくにパープル系(紫シャンプー)は、使いすぎると髪がくすんで見えることがあるので、髪色の変化を見ながら頻度を調整してみてください。
Q2. 暗めのカラーのほうが色持ちはいいですか?
一般的に、暗めのカラーのほうが色素量が多いため、退色しにくい傾向にあります。
とくにブラウン系やダークベージュ系は、色持ちの良さと透明感を両立しやすいです。
一方で、ハイトーン(明るめのカラー)でも、先ほどお伝えしたような自宅ケアとサロンケアを組み合わせることで色持ちを伸ばすことは十分可能です。
「明るくしたいけど退色が心配」という方は、カウンセリング時にご相談いただければ、退色しにくい色味の提案もできますよ。
Q3. カラー後、何日くらいシャンプーを控えるべきですか?
理想はカラー当日は控えていただき、翌日の夜からシャンプーを始めることです。
カラー色素が髪の内部に完全に定着するまでには、24〜48時間ほどかかるとされています。
どうしても当日洗いたい場合は、お湯で軽く流す程度にとどめ、シャンプー剤の使用は避けていただくのがよいかと思います。
Q4. 市販のカラー剤とサロンカラーで色持ちに差はありますか?
はい、一般的にはサロンカラーのほうが色持ちがよい傾向にあります。
市販のカラー剤は、幅広い髪質に対応するために薬剤が強めに設計されていることが多く、髪へのダメージが大きくなりやすいです。
ダメージが大きいと、結果としてキューティクルが傷み、色素が抜けやすくなります。
サロンでは一人ひとりの髪質に合わせて薬剤を調整するため、ダメージを最小限に抑えながら色を入れることができます。
Q5. 梅雨の時期におすすめのカラーはありますか?
退色しにくさを重視するなら、ブラウン系やベージュ系がおすすめです。
暖色系(ピンクブラウンやオレンジベージュなど)は、退色しても黄みに見えにくく、色の変化が自然に感じやすいのが特徴です。
反対にアッシュ系やグレー系は退色が早い傾向にありますが、カラーシャンプーとの併用で持ちを延ばすことができます。
お客様の肌色やお好みに合わせて、退色後の色味まで計算したカラー提案をしていますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
梅雨のヘアカラー退色は、湿気・紫外線・洗い方という複数の原因が重なって起こります。
でも、原因がわかれば対策はシンプルです。
今日からできることをまとめると——
- カラーケアシャンプーに切り替える
- 38度前後のぬるめのお湯で、やさしく洗う
- トリートメントは中間〜毛先に時間を置いて浸透させる
- ドライヤーはすぐに、冷風仕上げで
- 外出時は髪用のUVスプレーをひと吹き
どれも小さなことですが、毎日の積み重ねがカラーの持ちに直結します。
「自宅ケアだけでは追いつかないかも」と感じたら、サロンでのトリートメントを組み合わせるのも一つの方法です。
せっかくのヘアカラー、梅雨の時期も楽しめたらいいなと思います。
きれいな色が続くと、なんでもない日の気分も少しだけ上がるから。
この記事が、あなたの髪のケアのヒントになればうれしいです。
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参考文献・出典
- 日本毛髪科学協会「毛髪の構造と機能」https://www.jhsa.jp/
- 日本化粧品技術者会(SCCJ)「ヘアカラーリングの化学」https://www.sccj-ifscc.com/
- 気象庁「紫外線に関する基礎知識」https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/uv_a01.html
- COTA公式サイト 製品情報 https://www.cota.co.jp/
⚠️ 本記事の内容は美容・ケアの一般的な情報提供を目的としたものであり、医学的診断・治療を代替するものではありません。頭皮の炎症や異常な脱毛など気になる症状がある場合は、皮膚科等の専門医への相談をおすすめします。
執筆:UNBIRTHDAY 広報担当
株式会社UNBIRTHDAYに勤める現役美容師兼広報担当。美容師歴8年。得意領域はヘアケア・頭皮ケア・カラー。
神戸・三宮〜北野エリアの4店舗(UNBIRTHDAY/CHIKI/if/SPACIUM・スタッフ16名)で日々お客様の髪と向き合いながら、ポッドキャスト「あつまれ!ふかふか頭皮さん」の制作にも携わっています。
株式会社UNBIRTHDAY(創業2015年・神戸市中央区)|公式サイト





