2026年05月11日(月)梅雨前にしておきたい髪の準備|美容師が教える5つの湿気対策
「毎年、梅雨になると髪が広がって手がつけられない」「朝せっかくセットしたのに、お昼にはうねって崩れてしまう」。そんなお悩み、ありませんか? 実は、梅雨に入ってから慌てるよりも、5月のうちに準備しておくことで、じめじめした季節の髪がぐんとラクになるんです。この記事では、神戸・三宮の美容室UNBIRTHDAYの現役美容師が、現場で実際にお客様にお伝えしている「梅雨前の髪の準備」を5つのポイントに絞ってお届けします。
この記事の執筆者
株式会社UNBIRTHDAY 広報担当/現役美容師。美容師歴7年、ヘアケア・頭皮ケア・カラーが得意領域。神戸・三宮〜北野エリア4店舗(UNBIRTHDAY/CHIKI/if/SPACIUM)で日々お客様の髪と向き合っています。
梅雨に髪が広がる・うねる原因とは?
梅雨の時期に髪の悩みが一気に増えるのは、湿度の急激な変化が原因です。日本の梅雨は湿度が80%を超えることも珍しくありません。この高い湿度が、髪の内部構造に大きな影響を与えます。
髪の毛は「ケラチン」というタンパク質でできていて、その内部には水分を吸いやすい部分と吸いにくい部分があります。健康な髪であれば、この水分バランスが均一に保たれているのですが、ダメージを受けた髪はキューティクルが開いていて、湿気を不均一に吸収してしまいます。
すると、水分を吸った部分だけが膨らんで、うねりや広がりが生まれるんです。私は1日に8〜10人のお客様を担当していますが、5月後半から6月にかけて「髪がまとまらない」というご相談が急増します。体感では、この時期のお客様の約6割がこのお悩みをお持ちです。
髪質によって湿気の影響が違う理由
実はくせ毛の方と直毛の方では、湿気の影響の受け方がまったく異なります。くせ毛の方は、髪の断面が楕円形になっていることが多く、水分を吸収したときに膨張の仕方が均一でないため、よりうねりが強くなります。
一方、直毛の方でも油断はできません。カラーやパーマを繰り返してダメージが蓄積している場合、毛先から湿気を吸い込んで、ぺたんとしたりハネたりすることがあります。お客様の中には「もともと直毛なのに、最近うねるようになった」とおっしゃる方が少なくありません。それは髪質の変化ではなく、ダメージによる水分バランスの乱れが原因のことが多いんです。
「梅雨前」が大事な理由
では、なぜ「梅雨に入ってから」ではなく「梅雨前」の準備が大切なのでしょうか。それは、湿気の中でのケアは効果が出にくいからです。湿度が高い環境では、トリートメントの浸透も不安定になりがちですし、せっかくの施術効果も長持ちしにくくなります。
5月の今のうちに髪のコンディションを整えておけば、梅雨に入っても崩れにくい土台ができます。私自身も毎年5月に集中的にケアをしていて、「この一手間で6月が全然違う」と実感しています。
自宅でできる5つの梅雨前ケア
サロンでの特別なケアも大切ですが、まずは毎日の自宅ケアを見直すだけで、梅雨の髪は大きく変わります。ここからは、私が実際にお客様にお伝えしている「5つの自宅ケア」をご紹介します。
ケア1:シャンプーの選び方を見直す
梅雨前に最初に見直してほしいのがシャンプーです。洗浄力の強すぎるシャンプーを使っていると、頭皮や髪の必要な油分まで落としてしまい、髪が乾燥しやすくなります。乾燥した髪ほど湿気を吸い込みやすいので、結果として梅雨時期の広がりが悪化します。
おすすめはアミノ酸系の洗浄成分を使った、マイルドなシャンプー。UNBIRTHDAYでは、お客様の髪質に合わせてCOTAのシャンプーをご提案することが多いです。私自身もCOTAアイケアシャンプーを愛用していて、洗い上がりの適度なしっとり感が梅雨時期には特に頼りになると感じています。
ケア2:洗い流さないトリートメントで水分バリアをつくる
梅雨の髪対策で最も手軽で効果を実感しやすいのが、洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)です。タオルドライ後、ドライヤーの前につけることで、髪の表面にバリアをつくり、余分な湿気の侵入を防いでくれます。
選ぶポイントは、オイルタイプかミルクタイプかを自分の髪質で使い分けること。細い髪やぺたんとしやすい方はミルクタイプ、太い髪や広がりやすい方はオイルタイプがおすすめです。当店のお客様でも、アウトバスを変えただけで「朝のスタイリングが5分短くなった」とおっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。
ケア3:ドライヤーのかけ方を変える
「ドライヤーはちゃんとかけています」というお客様でも、かけ方を確認すると、惜しいポイントが見つかることが多いです。梅雨前に意識してほしいのは、「上から下へ風を当てる」こと。
キューティクルは髪の根元から毛先に向かってウロコ状に重なっています。下から風を当てると、このキューティクルが逆立ってしまい、そこから湿気が入りやすくなります。根元を先に乾かし、毛先に向かって風を流すように乾かすと、キューティクルが閉じた状態でフィニッシュできるんです。
さらに、最後に冷風を10秒ほど当てると効果的です。冷風でキューティクルがキュッと引き締まり、ツヤも出ます。私も以前はこれを知らずに自己流で乾かしていて、先輩に教わってから「同じドライヤーなのにこんなに違うの?」と驚いた経験があります。
ケア4:寝る前のブラッシング習慣
意外と見落とされがちなのが、寝る前のブラッシングです。ブラッシングには髪の絡まりをほどくだけでなく、頭皮の皮脂を髪全体に行き渡らせる効果があります。この皮脂が天然のコーティング剤となって、湿気から髪を守ってくれるんです。
ポイントは、毛先から少しずつとかしていくこと。いきなり根元からブラシを通すと、摩擦でキューティクルを傷めてしまいます。目の粗いブラシや、クッション性のあるパドルブラシがおすすめです。頭皮をやさしくブラシで撫でるようにすると、血行もよくなって一石二鳥。寝ている間に髪が絡まるのも防げます。
ケア5:スタイリング剤の使い方を工夫する
梅雨時期のスタイリングは、崩れないことが最優先。おすすめは、バームやオイルなどの「油分ベース」のスタイリング剤です。水分ベースのジェルやムースは湿気を吸い込みやすいので、梅雨にはやや不向きです。
バームを少量手に取り、手のひらで温めてから中間〜毛先にもみ込むように馴染ませると、自然なまとまりが出ます。つけすぎるとベタっと見えてしまうので、少量ずつ足していくのがコツです。当店では、お客様にスタイリングの実演もしていますが、「こんなに少量でいいんですか?」と驚かれることがほとんどです。
🎙 ポッドキャスト「あつまれ!ふかふか頭皮さん」で
頭皮や髪にまつわる、皆さんの日常をより良くする情報を発信中です✨
ぜひ取り入れてみてくださいね!
- 🍎 Apple Podcast
- 🎧 Spotify
- 👀 YouTube
サロンケアで差がつく梅雨対策
自宅ケアで土台を整えたら、さらに一歩進んだサロンケアで梅雨への備えを万全にすることもできます。ここでは、UNBIRTHDAYで実際にご案内しているメニューの中から、梅雨前に特に人気の施術をご紹介します。
サロントリートメントで内部補修する
自宅のトリートメントが「髪の表面をコーティングする」ものだとすれば、サロントリートメントは「髪の内部に栄養を届ける」ものです。特にCOTAのトリートメントは、髪の内部に不足しているタンパク質や脂質を補い、水分バランスを整えてくれます。
先日来られた30代後半・会社員のお客様は、「毎年梅雨は結んでやり過ごしていた」とおっしゃっていました。5月上旬にCOTAのサロントリートメントを受けていただいたところ、2週間後のご来店時に「今年はまだ結ばなくて済んでいる」と嬉しそうに報告してくださいました。
もちろん、トリートメントの効果は永続的なものではありません。ただ、梅雨前にしっかり内部補修をしておくことで、6月〜7月の髪の扱いやすさが格段に変わることを、現場で何度も見てきています。
カットでまとまりやすいベースをつくる
実は、カットの仕方ひとつで梅雨の髪の扱いやすさは大きく変わります。UNBIRTHDAYでは、梅雨前のお客様には「乾かすだけでまとまるカット」を意識してご提案しています。
具体的には、毛量を減らしすぎないこと。「軽くしてほしい」というご要望は多いのですが、すきすぎると毛先がパサパサになり、湿気でさらに広がってしまいます。私も新人の頃、お客様のご要望のままに軽くしすぎて、翌月に「もっと広がるようになった」と言われてしまった失敗があります。
適度な重さを残しつつ、内側の余分なボリュームだけを調整する。このバランスが、梅雨を乗り越えるカットのポイントです。
縮毛矯正やストレートパーマという選択肢
くせが強い方にとって、縮毛矯正は梅雨の強い味方です。ただし、ダメージとの兼ね合いもあるため、全員に一律におすすめできるものではありません。UNBIRTHDAYでは、カウンセリングで髪の状態をしっかり見させていただき、縮毛矯正がベストなのか、それともトリートメントとカットの組み合わせで十分なのかを一緒に考えています。
最近は「自然なストレート」を求める方も多く、ピンピンにまっすぐにするのではなく、自分の髪のクセをやわらかくコントロールするくらいの仕上がりが人気です。当店でも、縮毛矯正を受けた方の約7割が「自然な仕上がりにしたい」とリクエストされます。
梅雨のヘアスタイル別・おすすめの乗り越え方
ヘアスタイルによっても、梅雨の対策は変わってきます。ここでは、よくご相談いただく3つのスタイル別に、梅雨の乗り越え方をお伝えします。
ショート〜ボブの方
ショートやボブの方は、実は梅雨に強いスタイルです。髪が短い分、重さで引っ張られるストレスが少なく、広がりも比較的コントロールしやすいです。ただし、襟足やもみあげがハネやすくなるのがこの季節の悩みどころ。
対策としては、襟足を短めにカットしておくこと。そして、朝のスタイリング時にバームを少量つけてから、手ぐしで整えるだけで十分まとまります。ワックスでガチガチに固めるよりも、自然な動きが出て梅雨時期にはぴったりです。
ミディアムの方
ミディアムは肩に当たってハネやすい長さ。梅雨時期は特にストレスを感じやすいスタイルです。おすすめは、鎖骨より少し下の長さに設定しておくこと。肩に当たらない長さにしておくことで、ハネの原因を物理的になくせます。
また、レイヤー(段)を入れすぎないのもポイント。適度な重みを残すカットにすることで、湿気による広がりを抑えられます。当店のスタイリストの間でも「梅雨前はワンレングスベースが安心」という共通認識があります。
ロングの方
ロングヘアは髪の重さで広がりを抑えやすい反面、毛先のダメージが蓄積しやすく、そこから湿気を吸い込んでうねりやパサつきが出やすくなります。梅雨前に毛先を1〜2cm整えるだけでも、まとまりがぐっと改善します。
ロングの方には、夜のケアを特に大切にしてほしいです。洗い流さないトリートメントを毛先に丁寧に馴染ませ、ゆるく三つ編みにして寝ると、翌朝の広がりが全然違います。これは私がロングヘアだった時代に自分で試して効果を実感した方法です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 梅雨前のサロンケアはいつ頃がベスト?
梅雨入りの2〜3週間前が理想的です。関西の梅雨入りは例年6月上旬〜中旬なので、5月中旬〜下旬がベストタイミング。トリートメントの効果が十分に定着した状態で梅雨を迎えられます。UNBIRTHDAYでは、5月は梅雨前ケアのご予約が集中しますので、早めのご予約がおすすめです。
Q2. 市販のヘアオイルでも効果はある?
もちろんあります。大切なのは、自分の髪質に合ったものを選ぶこと。ただし、市販品はシリコンが多く含まれている場合があり、つけすぎると髪が重くなったり、頭皮トラブルの原因になることもあります。もし選び方に迷ったら、サロンで相談していただければ、髪質に合ったものをご提案できますよ。
Q3. 縮毛矯正とストレートパーマの違いは?
縮毛矯正は、薬剤と熱の力で髪の結合を変え、しっかりとしたストレートにする施術です。一方、ストレートパーマは薬剤のみでクセを伸ばすもので、縮毛矯正ほどの持続力はありませんが、ダメージは比較的少ないです。強いくせ毛の方は縮毛矯正、軽いうねりや広がりが気になる方はストレートパーマが向いています。どちらが良いかは髪の状態によるので、カウンセリングでご一緒に考えましょう。
Q4. 前髪だけ湿気でうねるのですが、対策は?
前髪は顔の汗や皮脂の影響を受けやすく、他の部分よりも湿気に敏感です。朝のスタイリング時に、前髪の根元をしっかりドライヤーで乾かすことが最も大切です。根元の向きがキマっていれば、多少の湿気では崩れにくくなります。さらに、少量のバームを前髪の内側に仕込んでおくと、キープ力が増しますよ。
まとめ
梅雨の髪の悩みは、毎年のこととあきらめがちですが、5月のうちに少し準備をしておくだけで、じめじめした季節の毎日が変わります。シャンプーの見直し、アウトバストリートメント、ドライヤーのかけ方、ブラッシング、スタイリング剤の工夫。どれも今日から始められることばかりです。
もちろん、自宅ケアだけでは限界を感じる方もいらっしゃると思います。そんなときは、私たちUNBIRTHDAYに気軽にご相談ください。お一人おひとりの髪質や生活スタイルに合わせた梅雨対策を、一緒に考えます。
梅雨が来ても、鏡を見てため息をつかなくていい毎日。そんな「なんでもない日の髪」が、少しだけ整っていますように。
あわせて読みたい
📂 お悩み解決の記事一覧
📖 BLOG トップ
🏠 UNBIRTHDAY 公式サイト
参考文献・出典
・日本毛髪科学協会「毛髪の構造と物性」https://www.jhsa.jp/
・日本皮膚科学会「ヘアケアの科学」ガイドライン https://www.dermatol.or.jp/
・COTA公式「製品情報・ヘアケア」 https://www.cota.co.jp/
・気象庁「過去の梅雨入りと梅雨明け(近畿)」 https://www.data.jma.go.jp/cpd/baiu/index.html
⚠️ 本記事の内容は美容・ケアの一般的な情報提供を目的としたものであり、医学的診断・治療を代替するものではありません。症状が改善しない場合や気になる変化がある場合は、皮膚科等の専門医への相談をおすすめします。
🎙 ポッドキャスト「あつまれ!ふかふか頭皮さん」で
頭皮や髪にまつわる、皆さんの日常をより良くする情報を発信中です✨
ぜひ取り入れてみてくださいね!
- 🍎 Apple Podcast
- 🎧 Spotify
- 👀 YouTube
執筆:UNBIRTHDAY 広報担当
株式会社UNBIRTHDAYに勤める現役美容師兼広報担当。美容師歴7年。得意領域はヘアケア・頭皮ケア・カラー。
神戸・三宮〜北野エリアの4店舗(UNBIRTHDAY/CHIKI/if/SPACIUM・スタッフ16名)で日々お客様の髪と向き合いながら、ポッドキャスト「あつまれ!ふかふか頭皮さん」の制作にも携わっています。
株式会社UNBIRTHDAY(創業2015年・神戸市中央区)|公式サイト





