2026年06月06日(土)紫外線から髪を守る方法|美容師が教える夏のUVケア対策
📅 公開日:2026.06.06 / 更新日:2026.06.06
「夏になるとカラーがすぐ抜ける」「毛先がパサパサになる」——そんな経験はありませんか?実はその原因、紫外線かもしれません。肌にはしっかり日焼け止めを塗るのに、髪のUVケアはほとんどしていない方がとても多いんです。この記事では、紫外線が髪に与えるダメージの仕組みと、美容師目線で本当に効果のあるケア方法をお伝えします。
この記事の執筆者
株式会社UNBIRTHDAY 広報担当/現役美容師。ヘアケア・頭皮ケア・カラーが得意領域。神戸・三宮〜北野エリア4店舗(UNBIRTHDAY/CHIKI/if/SPACIUM)で日々お客様の髪と向き合っています。
紫外線が髪に与えるダメージとは|肌と同じくらい深刻な理由
紫外線が肌に悪いことはよく知られていますが、実は髪も同じようにダメージを受けています。しかも、髪は肌と違って「痛い」「赤くなる」といった自覚症状が出にくいため、気づかないうちにダメージが蓄積しているケースがほとんどです。
私たちUNBIRTHDAYでも、6月〜9月にかけてカラーの持ちが悪くなったとご相談に来られるお客様が増えます。1日に施血するお客様のうち、夏場は3人に1人がこの悩みを抱えていらっしゃいます。その多くが、紫外線ケアをしていなかったことが原因でした。
髪のキューティクルが壊れる仕組み
紫外線が髪に当たると、キューティクル(髪の表面を覆う透明なうろこ状の層)のタンパク質が変性します。わかりやすく言うと、卵を煼くと白身が固まるのに似た変化が、髪の表面で起きているイメージです。
キューティクルが傷むと、内部の水分やカラーの色素が流れ出やすくなります。「洗っても洗わなくてもパサつく」「染めて2週間で色が抜ける」ついう状態は、このキューティクル損傷のサインです。特にUV-B波は髪の表面に、UV-A波は髪の内部にまで届くため、ダブルでダメージを受けていることになります。
カラーの退色が早まる本当の理由
「夏はカラーが持たない」と感じる方は多いと思います。実際に私も、同じえ客様でも冬と夏ではカラーの持ちが2〜3週間違うことを現場で実感しています。これは紫外線がカラーの色素分子を直接分解してしまうことが原因です。
特にアッシュ系やベージュ系の寒色カラーは紫外線に弱い傾向があります。当店でも「せっかくのアッシュが1週間でオレンジっぽくなった」というご相談が夏場に集中します。これは青や緑の色素が紫外線で先に壊れ。赤みだけが残るために起こる現象です。
見落としがちな「髪の日焼け」チェックポイント
髪の日焼けは気づきにくいからこそ、以下のサインに注意してみてください。
・毛先を触るとキシキシする
・髪が全体的に赤茶っぽくなってきた
・ドライヤー後のまとまりが悪くなった
・分け目や頭頂部の髪だけ色が明るい
・切れ毛が増えた気がする
ひとつでも当てはまる方は、すでに紫外線ダメージが進んでいる可能性があります。でも大丈夫です。今からケアを始めれば、これ以上の進行を防ぐことができます。
今日からできる髪のUVケア方法|美容師が実践する5つの習慣
紫外線ダメージの仕組みを知ったところで、次は具体的なケア方法です。特別な道具がなくても、日々の小さな習慣で髪を守ることができます。私自身も実践している方法をお伝えしますね。
① UVカットスプレーを「髪にも」使う
最も手軽で効果的なのが、髪用のUVカットスプレーです。肌用の日焼け止めとは違い、髪に均一に広がるよう設計されています。SPF50+のものが多いですが、髪にはSPF30程度で十分です。
ポイントは「20〜30cm離してスプレーすること」。近すぎると一箌所に集中しでベタつきの原因になります。私も最初は近くからスプレーしでしまい、前髪がぺったりしてしまった経験があります。お出かけ前に全体にふわっとかけるのがコツです。2〜3時間おきに塗り直すとより効果的です。
② 帽子・日傘で物理的にブロック
UVスプレーと併用して、帽子や日傘で物理的に紫外線をブロックするのも大切です。特に分け目や頝頂部は紫外線をもっとも受けやすい部分。帽子をかぶるだけで、この部分のダメージをかなり軽減できます。
「帽子をかぶるとヘアスタイルが崩れる」という方には、ゆったりしたバケットハットや通気性の良い麦わら帽子がおすすめです。締め付けが少なく、スタイルへの影響も最小限に抑えられます。
③ 洗い流さないトリートメントで「バリア」をつくる
朝のスタイリング時に、洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)をつけておくと、紫外線から髪を守る保護膜の役割を果たしてくれます。オイルタイプなら毛先を中心に、ミルクタイプなら中間〜毛先に頨染ませましょう。
私が現e��で3ヶ月ほど色々なアイテムを使い比べた結果、夏場はオイルとミルクの併用がもっとも効果的でした。先にミルクで水分を補い、その上からオイルでコーティングする「ダブル使い」は、当店でもよくおすすめしている方法です。
④ シャンプーは「洗いすぎない」がポイント
夏は汗をかくので「しっかり洗いたい」と思いがちですが。洗浄力が強すぎるシャンプーはかえって髪のダメージを加速させます。紫外線で弱っているキューティクルをさらに剥がしてしまうからです。
アミノ酸系の優しいシャンプーで丁寧に洗うことをおすすめします。夏だからといってシャンプーを変える必要はありません。むしろ、いつものシャンプーで「2度洗い」する方法が、汚れもしっかり落としつつ髪にやさしいやり方です。1回目で表面の汚れを落とし、2回目で頭皮をマッサージしながら洗えば十分です。
⑤ 濡れた髪を放置しない
プールや海から上がった後、髪が濡れたまま日光に当たるのは最もダメージが大きい状態です。水に含まれる塩素や塩分が髪に付着したまま紫外線を浴びると、化学反応でキューティクルの損傷が一気に進みます。
海やプールの後はできるだけ早く真水で髪をすすぎ、タオルで水気を取っておきましょう。完全に乾かせなくても、濡れたまま直射日光に当たらないようにするだけで、ダメージは大きく違います。
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サロンケアで紫外線ダメージをリセット|プロだからできること
日々のホームケアに加えて、定期的なサロンケアを取り入れることで、紫外線ダメージをより根本的にケアすることができます。家庭では難しい「内部補修」と「集中保護」がサロンの強みです。
トリートメントで内部からダメージを補修
サロントリートメントは、キューティクルを修復・整え、内部に栄養と水分を補給することで、外部からの湿気の影響を受けにくい髪質に整えていきます。特に紫外線で傷んだ髪は内部のタンパク質が流出しやすい状態なので、ホームケアだけでは補いきれない部分があります。
UNBIRTHDAYでは、COTA(コタ)のトリートメントシステムを採用しています。髪の状態を見極めて、お客様一人ひとりに最適な処方を組み立てるのが私たちのこだわりです。実際に、月1回トリートメントに通ってくださっているお客様と、ホームケアだけのお客様では、夏の終わりの髪のコンディションにはっきりとした差が出ています。
カラーの退色対策は「色選び」から
夏にカラーの持ちを良くしたい方には、カウンセリングの段階で「退色しにくい色味」をご提案しています。たとえば、紫外線に弱いアッシュ系を避けて、ブラウンベースの暖色系を選ぶだけでも色持ちが格段に変わります。
30代会社員のお客様Aさんは、毎年夏にアッシュグレーを入れていたのですが、「1週間でオレンジに戻る」ことにずっと悩んでいました。そこで夏だけラベンダーブラウンに変えたところ、3週間経っても綺麗な色味が続いて「こんなに違うんですね!」と驚かれていました。色選びひとつで、夏のストレスが大きく減ることがあるんです。
ヘッドスパで頭皮もリセット
紫外線は髪だけでなく、頭皮にもダメージを与えます。頭皮が日焼けすると、乾燥やフケ、かゆみの原因になることも。ヘッドスパで頭皮の血行を促進し、保湿ケアをすることで、健やかな髪が育つ土台を整えることができます。
UNBIRTHDAYでは、頭皮の状態をマイクロスコープで確認してからスパのメニューを組み立てています。夏場に多いのは「見た目は普通だけど、マイクロスコープで見ると頭皮が赤くなっている」ケース。日焼けの自覚がなくても、頭皮はダメージを受けていることが少なくありません。
よくある質問(FAQ)
Q1. 曇りの日も髪のUVケアは必要ですか?
はい、必要です。曇りの日でも紫外線量は晴天時の60〜80%程度あると言われています。特にUV-A波(髪の内部にまで届く紫外線)は雲を通過しやすいため、曇りの日でも油断できません。外出時にはUVスプレーを習慣にしておくと安心です。
Q2. 黒髪と明るい髪、どちらが紫外線に弱いですか?
ブリーチやハイトーンカラーをしている髪の方が紫外線ダメージを受けやすい傾向があります。メラニン色素は紫外線を吸収して髪を守る役割も持っているため、メラニンが少ない明るい髪ほど防御力が低くなります。ハイトーンの方は特に意識してUVケアをしていただきたいです。
Q3. 髦用のUVスプレーは毎日使っても大丈夫ですか?
問題ありません。最近のヘア用UVスプレーはシャンプーで簡単に落ちる処方になっていますし、トリートメント成分が配合されているものも多いです。日焼け止めを毎日塗るのと同じ感覚で、外出前の習慣にしていただくのがおすすめです。
Q4. 子どもの髪にも紫外線ケアは必要ですか?
お子さまの髪は大人に比べて細くてデリケートなので、紫外線の影響を受けやすい面があります。帽子をかぶるだけでも十分な対策になりますので、外遊びの際は帽子を習慣にしてあげてください。髪用UVスプレーを使う場合は、お子さま用やノンケミカルタイプを選ぶと安心です。
まとめ
紫外線が髪に与えるダメージは、気づかないうちに進行するからこそ、日々の小さなケアの積み重ねが大切です。UVスプレー、帽子、アウトバストリートメント——特別なことではなく、毎朝のルーティンに1ステップ加えるだけで、夏の終わりの髪のコンディションが大きく変わります。
そして、ホームケアだけでは補いきれない部分はサロンに頼ってみてください。私たちUNBIRTHDAYでは、お一人おひとりの髪質や悩みに合わせたケアをご提案しています。紫外線に負けない、しなやかで美しい髪で、なんでもない夏の日も気持ちよく過ごしていただけたら嬉しいです。
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参考文献・出典
📚 日本毛髪科学協会
📚 日本皮膚科学会
📚 環境省 紫外線環境保健マニュアル
> ⚠️ 本記事の内容は美容・ケアの一般的な情報提供を目的としたものであり、医学的診断・治療を代替するものではありません。症状が改善しない場合や気になる変化がある場合は、皮膚科等の専镠医への相請をおすすめします。
執筆:UNBIRTHDAY 広報担当
株式会社UNBIRTHDAYに勤める現役美容師兼広報担当。得意領域はヘアケア・頭皮ケア・カラー。
神戸・三宮〜北野エリアの4店舗(UNBIRTHDAY/CHIKI/if/SPACIUM・スタッフ16名)で日々お客様の髪と向き合いながら、ポッドキャスト「あつまれ!ふかふか頭皮さん」の制作にも携わっています。
株式会社UNBIRTHDAY(創業2015年・神戸市中央区)|公式サイト





